包丁一本さらしに巻いて

カンムと採用活動

カンムアドベントカレンダー21日目です。

採用ってなんだ

2018年後半にソフトウェアエンジニアからCOOになり、開発以外の領域も見るようになった。見ることになった領域のうちの一つに、今後も会社としてずっと付き合っていかなければいけない「採用」という領域がある。こいつ、ホントこいつ、めっちゃ大変。そんな領域の中でここ1年くらいやってきたこと、やっていく中で思ったことを書く。

当時の自分は今よりもっと「採用、何もわからん」状態で、エージェントのインセンティブ構造も知らないし、採用媒体別に候補者特性が異なる事も採用媒体に浮き沈みがある事も知らないし、エージェントに対して出す「x社のn年目みたいなイメージの」みたいなフレーズを聞いて(めちゃくちゃ頭いいフレーズやんけ….)となる程度のレベルだった。また、ちょっと採用活動自体に対して斜に構えていた部分もあった。ずっと作る側として働いてきていたので、採用活動の価値をしっかり認識できておらず「プロダクトで語るもんだろそういうのはよォ」という気持ちの割合が大きすぎた(今でもプロダクトで語る部分は大きいと思っているが、割合の問題)。

2018年後半、採用について考え始めた

当時フルタイムは15名程でプロダクトはバンドルカード単体。ポチっとチャージをリリースし終え、プロセシングシステム内製化も完了し、広宣費も踏み始めてバンドルカードの成長が加速し始めた。この時期くらいから「サービス伸びてるけどカンムという会社は採用市場において全くプレゼンス無いな?」という気持ちが強まってきていた。

まぁそれはそう。15人の小さな会社だしまだサービスが超巨大になっているわけではない。あと地味に影響大きいんだけど、サービスのユーザーがそのまま候補者になるわけではない為、サービスが伸びてもダイレクトに採用市場におけるプレゼンスが上がるわけではない。ただ、今後サービスを伸ばしていくにあたり、どうしたら本当にチームが必要としている人たちに情報が届き、選ばれる場所になれるのかという問はこの時期くらいからずっと考え続ける事になった。

とりあえずやってみる

何もわからんがとにかく手を動かしながら考える事にした。ざっくり認知から採用までのファネルで言うと、認知がゼロなわけではない。このタイミングまでにGoConやgolang.tokyoでの発表はあり、FinTech Engineers Drink UpWATARU会(FinTech勉強会)というタイトルでイベント等は実施していた。だとすれば、「FinTech興味あるしカンムも名前は聞いたことあるけど、どういう人がいるんだろうな」みたいな人たちがカンムについて調べた際にある程度ボリュームある内容をわかりやすいところに置いておくのは一つありなのでは、というところから社員インタビューを開始した。当時のタイミングでは特にソフトウェアエンジニア採用が急務だったので、まずは彼らに重点的にインタビューをさせてもらい、書き起こし、編集を経てコーポレートサイトに載せるという事をやっていった。記念すべき最初の1本目はマジでインタビュー何やっていいか全然わからんかったのでとある方にYOUTRUST経由で副業をお願いし、書き起こし、編集までお願いした。当時全くインタビューのイの字も知らない自分たちに諸々を仕込んでくれたので、本当にありがたかったのを覚えている。

続いて、経営陣が継続的にブログを書くという事をやり始めた。自分たちがどう考えてユーザー、プロダクト、チームに向き合っているのか、生煮えな部分も含めて言語化し、参照可能な場所に置いておくという事を繰り返しながらやってきた。自分はyamotty氏のブログにかなり触発されていると思う。読むだけで「こいつ本気の奴だ」みたいなのが伝わるというのは大変おもしろい経験で、今後もなるべく気迫が伝わるような文章を書いていきたい。

また当時8maki氏も一緒にブログ書く事になっていたので、冗談交じりに「X社の社長が書かないようなやつ書いてよ!」とお願いしたのを覚えている。冗談だったけどそんな冗談の遥か上を行くクオリティで記事が溜まってきている。日本のFinTech文脈でいうと8maki氏のnoteは強火のオタク感が出ていて毎回かなり良い。

8maki氏に関して言えば、FinTechの勉強会であるWATARU会も会を経る毎に内容が充実していき、発言のポジションを取るようになってからグッと面白さが増した気がする。決済業界内でも一目置かれる勉強会になっており、継続しつつクオリティを上げつつこのポジションが取れたのは、採用観点から言っても大きなアドバンテージだなと思う。

2019年末になってブログやイベント経由で知ってもらい、声をかけてくれる人が増えた事を鑑みるに、めちゃくちゃ月並みだけど継続的に自分達の思考と世の役に立ちそうな事柄が交錯する部分をアウトプットし続けるというのは大切だと実感した。一方、SNS(Twitter)に関して言えば自分にとっては既に生活の一部なので、生活の一部としてやっている。やっぱりTwitterのフォーマットである程度複雑な内容を伝えるのは難しい。ごはん美味しいとか空がきれいとかは良いんだけど。なので月1ペースである程度の分量があるブログを書く事にしている。

この時期から8maki氏以外の人々も各種媒体の方々からの取材を積極的に受けるようになった。こういう取材記事は第三者観点からキッチリ書いてくれる且つ自分たちのブログではまだリーチできない人たちに届けれるという特性があり、ファネルの上部を広めてくれる為、毎回とてもありがたい。

会社紹介資料を作る

2018/08にSmartHRさんが会社説明資料を公開してから、スタートアップが会社紹介資料を作るという流れが出来ていたと記憶している。HeaR incさんの一覧がよくまとまっている。

そんな中、自分はSmartHR宮田さんのそんなに甘くない、面接用スライド公開の裏側を読んで、やはり課題設定が先にあり、それへのアプローチの一つが会社紹介資料なんだなーーーと強く思った。一枚一枚にKUFUが散りばめられており、文字通り「そんなに甘くない」。このブログ公開されたのが3月で、自分たちは5月からTVCMを打つ事になっていた。風が吹くタイミングで風に乗っていく情報が必要だと思い、早速課題設定から始めた。

自分たちの当時の課題は大体以下のようなものだった。

クレカを既に持ち日常的に利用している人たちからは「本当に使われてるのか?」と思われている

候補者の方たちの多くはクレカを日常的に利用している人が多い。なので、「本当に使われてるのか?」という気持ちは非常にわかる。気持ちはわかるんだけどサービスは伸びている。フリマアプリが台頭する以前、「ヤフオクでよくね?」というのは何度か聞いていたがそれに似ている。また諸事情により出せる数字と出せない数字がある。伸びている事をダウンロード数だけで示すのは難しく、どういうカットのデータであればこの状態を上手いこと表現できるのかを考えた。出された回答はリアルカードを持っている人の月次リテンショングラフ。

このグラフを見れば2017年からずっと使い続けてくれている人がいて、毎月その人数が積み上がっているのが分かる。これはC向けのサービスを少しでも経験した事がある人にはかなり刺さったと思う。

会社の雰囲気が謎

社長の8makiも自分も出自はインターネット側で、Twitterアカウントはお世辞にもキレイに運用できているとは言えない(今はだいぶキレイになったと思う)。また、その時点で既にフルタイムメンバーが10名を超えてきており、数名のリーダーだけでは完結しない強いチームが出来てきていた。「あなた達はどういうチームなんですか?」と聞かれた際に元気よく「こういうチームです!」答えれるものをキッチリ言語化しておくと良さそうと思い、Value会をやった。

まずは、ホワイトボードに「こういう人と働きたい」「こういうチームにしたい」「こういう人間になりたい」「自分の名前」を書き込んでとりあえず貼ってもらった。1ヶ月くらい継続的に声掛け続けて、Tech Dayの後とかに酒を飲みながらみんなであーだこーだ言い合う会をやり、最終的にグルーピングしてesaにまとめた。

このesaでの議論には可能な限り社員全員参加してもらった。全員がある程度納得感を持った言語にしたかったからだ。相当esaを使い込んでいるんだけど、おそらく会社のesaの中で最もコメント上で議論が行われたesaだと思う。アクティビティの最終目標は会社のValueを作ることだったが、結局カンムの文化の言語化というところまでに落ち着いた。この時点では「会社が社員にこうあってほしいという願い」みたいなものをどのように作ったら良いのかよくわからんかったので、Value自体の策定は一旦棚上げをしている。

加えて、コーポレートサイトに社員紹介ページを作成した。こういうバックグラウンドの人たちがこういう文化で働いてる、というのをキッチリと見えるようにと、デザイナーのosanaiさんが写真を含めて整えてくれた。

写真のトーン含めて、このページ自体結構気に入っている。

効果はあったのか

「会社説明資料が出来たから応募数がx割くらい上がりました」というのを強く言える程の数字は出てない。そういう数字はその他のニュース、マーケット自体の盛り上がり等にも影響を受ける為、会社紹介資料単品の効果というのは計測難しいなと思う。しかし宮田さんのブログにもある通り、この後話すエージェントや候補者への説明コストは圧倒的に低下した。

また「本当に使ってる人いるの?」と「なんかカンムの雰囲気よくわからない」という方たちに、自信を持って「こういう感じだよ!」と全員が伝えられる資料になったので、当初設定した課題自体は解決できたと感じている。

オペレーションを整える

TVCMという嵐が過ぎ去り、会社説明資料、ブログ含めてなんとなく形は整ってきた。次はスカウト、Job Description管理等のオペレーションを整えていこうとなった。それまでもSpreadsheetにまとめていたんだけど、エージェントに対して明確な優先順位を伝える為に優先順位に番号を振った。高額なポジションから紹介したいエージェント側の気持ちも分かる。分かるけど、会社としての優先順位はコレですと明確にし、双方コミュニケーションの齟齬が無いようにした。また基礎的な事だけど、Job Descriptionの共通文言部分を切り出して一括更新できるようにしたり等の細かい改善を行った。

現在は各チームリードを集めたJD会を月一で開催して優先順位の更新、内容のメンテナンスを行っている。ATSを見ながら「結局このポジション応募はあったけど最終面接まで残る人いなかったよね。何が問題なんすかね。」みたいな会話を繰り返してJDとポジションの調整を行っていく。

エージェント行脚

ここまでやってもまだ全然ソフトウェアエンジニアが採用できない。できる気配もしない。本当に困った。このタイミングでの問題点は「エージェント各社がオススメしてくれる人材が、求めるソフトウェアエンジニアのレベルにマッチしない」という部分。なので自分とCTOが直接エージェントさん達に我々はどういう会社なのか、求める人材像、スキルセット、等を説明した。この時に会社紹介資料を説明に使ったんだけど、この資料は求職者側担当にもスッと渡せる、独り歩きできる資料になっていたので、効率よく情報伝達できたと思う。

その当時お付き合いのあった人材エージェントさんのいくつかは、自社に求職者のDBを抱えており、オフィスまで伺えば求職者を確認させていただけるという仕組みがあった。それなら一旦行っとくっしょと、自分とCTOでオフィスまで伺い密室でスカウト対象の候補者を探した。が、ソフトウェアエンジニアに関しては求めるレベルが非常に高かった為、大きな成果は得られなかった。

ソフトウェアエンジニアのスカウト本格化

このタイミングまでにWantedlyでスカウトを打ってはいたんだけど一旦スカウト対象になりそうな方には全て連絡取ってしまった為、ソフトウェアエンジニアに関しては転職ドラフトを使い始めた。

とりあえず自分は「東京 x Go」の候補者は全員見た。CTOは更に見てて、検索可能な人全員見てる。転職ドラフトの人に「こんなに見る人いるんですね」と言われたらしい。俺たちは素人だ。やるなら徹底的に容赦無くだ。

全部見たんだけどここには一定良い感じのソフトウェアエンジニアがいる。そしてレジュメは転職ドラフト側である程度精査されているため、かなりわかりやすく良い感じの人が見つけることができた。CTOがスケジュールをキッチリ仕切ってくれていたので、ソフトウェアエンジニア側で第一弾フィルタリングを行い、後はそれを持ち寄って最終的にスカウト書く対象者の方を選択した。

その人のリポジトリに置いてあるコードを読む、この設計良いですね、なんでこういう設計になってるのか少し議論したい、レジュメのこの経験のお話弊社でも試そうと思っていたんだけどxxという理由で挫折したので議論したい、そういう思いをソフトウェアエンジニアがキッチリと言語化して届けるという事を徹底してメッセージを書いた。なぜなら自分達もそういう議論が楽しい事を知っているから。

結果はというと、まだ転職ドラフト経由での採用は無い。悔しい結果ではある。でも、光明は見えているのでここは今後もクオリティを落とさず頑張っていきたい。そして第一回からCTOにこの辺りの事を丸っとお任せしている。彼はソフトウェアめちゃくちゃ書ける上にこういうのも愚直に取り回せる。本当にチートパーソンだ。

また、最近LAPRASも契約し利用を開始した。この辺りもCTOが仕切ってくれている。もう俺が言う事何もなくね状態なので本当にありがたい。

業務部/マーケティング/プロジェクトマネージャーのスカウト本格化

スカウト送りたい方はいるところにはいる。文字にするとアホっぽいんだけど、こういう基礎的な認識が転職ドラフトを経てチーム内に共有された。ソフトウェアエンジニアだけではなく、業務部/マーケティング/PMに関してもスカウトできるところがあれば送ってみようという事でビズリーチをお試し契約した。お試し期間中を経て「これならある程度いける」と判断し、本格的に契約して現在にいたる。サーチ自体は社長の8maki自身がゴリゴリ進めてくれており、サーチ→Slackでメンバーに確認→OKならスカウト文言作って送信、という流れを毎週やっている。

友人の友人くらいの範囲のスカウト本格化

YOUTRUSTをかなり昔から利用させていただいている。スカウトというのは基本全く面識の無い方に送るのが常だけど、YOUTRUSTは自分の2ホップ先くらいの方に副業含めて提案できるという特徴があり、「あの人が信頼している人なら」という距離の詰め方をできるので他のスカウトとは一線を画す媒体になっている。

副業の依頼も何件か実施しており、やっぱり一緒に働いてみるというのはどんな面接にもまさるフィルターなのではないかという思いが毎回強まっている。

会社説明資料アップデートする

TVCM直後に出した会社説明資料は反響も良かったし、コミュニケーションの効率化という役割も果たせている。良かったのだが問題もいくつかある。1つ目は更新がめんどくさい。v1はachikuが一番慣れているツールであるPowerPointを使いローカルでゴリゴリ作った資料になっていた。今後ビジネスが進化していくにつれて更新されなければならない資料なのでこれは良くない。2つ目に「使う人達いるのはわかるんだけどなんで使うの?」という問にもう少し丁寧に回答するべきだった。TVCM開始時期に間に合わせる為に時間が取れずかなり雑な流れでv1を作ってしまった。3つ目にカンムが目指すことスライドの「経済を進化させる」をより明確に伝えられるような言葉にしたいという部分。「経済を進化させる」というのはそうなんだけど、具体的にどういうアプローチなのかというのをもう少し明らかにしたかった。

これらを直さないとな〜と思っていたところで 日本テクノロジー Fast 50 という売上成長率降順でソートして上位50位以内に入れば表彰されるという賞に応募したという事、そして前年の結果を見てるとたぶん上位には入れる数値が出ているという事を確認した。このタイミングを逃すとまたしばらく忙しさにかまけて更新しなさそうだったので気合で更新した。

更新がめんどくさい

これは会社説明資料作る時のコツなんだけど、

  • Google Slideで作る
  • データはSpreadsheetでまとめてグラフをSlideに貼り付け
  • 凝ったデザインにしない、特にグラフは凝らない方がいい

めちゃくちゃ基礎中の基礎だろという話ではあるんだけど、チーム間での作業が格段にやりやすくなり、更新容易性が上がる。

使う人達いるのはわかるんだけどなんで使うの?という問に答える

マクロ環境→課題→バンドルカードで解決→定量実績、定性実績、という流れを再度整理した。マクロ環境のデータは全てSpreadsheetにまとめてグラフを作って貼り付け。また取得元のデータは一定期間以上定常的に同質のデータが取られている事が確認できたものを利用している。

今回は課題もきっちり言語化した。このフレーズ、賞の発表日前日夜遅くに隣で働いていた人にレビューしてもらったんだけど、コメントが「え、なんか固くて提案資料っぽくね?」だったのでめちゃくちゃ直した。危なかった。会社説明資料が提案資料になってしまうところだった。

これを読んで思うんだけど、スタートアップが解こうとしている課題は当たり前過ぎて見えないか、全く誰も注目していないから見えないんだよな。簡単に見えてる課題で商売が成り立つ部分は既に大企業がやっている。だから候補者の方たちにはその見えにくいけど存在する課題というものをわかりやすく言語化し、説明する必要があると思う。

また実績は数値だけではなく、定性的なコメントも入れた方が良さそうというフィードバックもあったのでそこはApp StoreとGoogle Play Storeからコメントを取得して並べるようにした。特に思い出深いのはこのコメントで、2017年にこのコメントをもらった時、普通に泣いてしまった事がある。

こういう評価もらってるよ、というのをわかりやすく置いておくのは大切なんだろうなと思う。

「経済を進化させる」というフレーズを更に明確化させたい

これは8maki氏に「もうすこしピリっとしたフレーズにならんですか」という話をして「いや、ピリっとってなんだよ」「それはそう」みたいな感じで議論が始まった。

議論始まってすぐ「コレいいじゃん」となった。結局日本の決済系金融インフラはほぼほぼ整っていて、それなのに日常決済においてキャッシュレス化が進まない理由ってなんなんだろう、そこを深堀りして見えてきた課題をソフトウェアで解決するのが自分たちじゃないか。これは思いの外しっくりきている。

効果はあったのか

日本テクノロジー Fast 50では幸いにも1位を獲得し、アップデートした会社紹介資料を公開し、吹いた風に乗せて遠くまで情報を飛ばすことはできたと思う。

この後まだソフトウェアエンジニアは採用できていないので、これも本当に効果あったか??と言われると正直わからない。ただ、公開されている採用ピッチ資料34選 (12/5更新)の中にある会社紹介資料の中でSpeakerdeckで公開しておりなおかつ100K view超えている資料は2019/12/21現在4つしかない。SmartHR(960K)、Mirrativ(170K)、10X(100K)、カンム(120K)だ。viewの数で効果計測するのは馬鹿っぽいなとは思うけど、それでもそれだけの方たちに、誠心誠意書いた資料を読んでもらえているのであれば、いつかどこかで縁が発生しないとも言えない。

更新容易性は格段に上がったので、今後リリースされる新規事業含めて、会社紹介資料は定期的にアップデートしていこうと思う。

死ぬほど助けてもらった

そんな感じで一年間採用という活動に向き合い、振り返った時に忘れられないのが相談しに行ったら気前よく諸々答えてくれる方々の事だ。本当に感謝しかない。イワヤンさん、naokoさん、あやぽよさん、伊澤さん、庄田さん、Iさん、Kさん。頂いたフィードバック、愚直に実行してなんとかかんとかやっております。また結果が出たら報告がてらご飯にゆきましょう。

また、やっぱり採用はチームでやらないと難しい。自分一人でできる領域はかなり限定的だ。会社説明資料を作るのも、候補者に熱のこもったメッセージ書くのも、候補者の方とスムーズに面談日程調整するのも、メディア対応も、自分一人では絶対できない。チームのみんなに「お願い!!!こういう背景があってコレを目指してるんだけどこういう事したい!!!助けて!!!」と話せばみんなが助けてくれる(いつも期限ギリギリで申し訳ない…)。背中を預けられる仲間がいるというのはなにものにも代えがたい。

まとめ

結局採用とはなんだろう。狭義では「双方欲しいものがあり、渡せるものがあり、それをお互い誠実に見せ合う事」なんだろうなと思う。これがミスマッチしてしまうと結局うまく行かない。だから可能な限り「自分たちはこういう課題があると思ってる。こういう商売をしている。こういう人たちである。」というのを言語化し、発信し続けていくのは今後も継続してやっていきたい。そして何よりそういう発信が自然発生するような仕事を、チームとしてやっていきたい。「どこまでいっても自分たちは結果で語るんだ」というのを大前提にしつつ、イベントで言えば SQL講座、GAS講座、Kanmu Tech Day等、チームメンバーが「コレ良いな」と思う事と「会社の成長」が紐づくような仕組みを作り継続運用していく事は、「良いプロダクトを作る」土台となりチームを支えてくれると思う。

狭義の意味でいえばそうかもしれないけど、本当のところどうなのかという問はある。自分はイワヤンさんの以下のブログがかなり好きだ。

未だ自分は「採用とは何か」という問に対する回答をうまく言語化できていない。しかし、採用とは人の人生に大きく関わる仕事だという自覚を常に胸に刻み、誠実にやっていこうと思う。

一連のアクティビティを通して、「無いものは無い、有るものは有る、有るものを可能な限り言語化し、外に出していく」ことの重要性を思い知った。自分たちにはキレイなオフィスもシリアル起業家も1万フォロワーいる社員もいない。オフィスなんて社長が被って遊んでるダンボールがその辺にすっころがってるし、2年前の羽生くんカレンダーがまだかかってる。自分は箇条書きティップスツイートみたいなのをやる気もないし、フォローしておくべきアカウントn選みたいなのをやる気もない。

それでも今現在のカンムはめちゃくちゃ魅力的なチームだと思うし、今自分たちが解こうとしている課題はとても刺激的で面白いと思っている。そういう思いを言語化し、会社外部とコミュニケーションしていく活動を通して「良いプロダクト」を作り続ける兵站を構築していきたいと思う。

カンムにご興味持ってくれた方、是非お話しましょう。全ポジションでお待ちしております!

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